このアップデートでは、私たちのトークン経済の設計の具体化、ブロックチェーンレイヤーの改善、ストレージとストリーミングの技術的導入の最終工程においてのニュースをおしらせします。それに伴い、私達は市場選定における新たなアプローチの詳細、公平なストリーミング、インセンティブ化、ノードの参加・不参加に関する技術ホワイトペーパーのアップデートを実施しました。

私達はProximaXのモバイルウォレットのバージョン2の開発を続けてきました。このウォレットは前のバージョンから完全に再コードされており、より強固なセキュリティとユーザーエクスペエリエンスを提供します。また、アプリケーションのポートフォリオに身元確認ソリューション、ワークフローエンジン、マイクロサービスフレームワークを追加しました。File It!, NotesとVault は現在、改善と新たな機能追加のため、beta版のテスト中です。

コアプラットフォームのアップデート

私達の主要サービスであるストレージ、ストリーミングの技術コンポネントが完了したため、トークン経済の設計により多くの時間を費やしました。この詳細は、近日発表される技術ホワイトペーパーに含まれる予定です。

このトークン経済の設計に加え、各レイヤーの技術コンポネントでいくつかの変更があったため、下記に記載します。

ブロックチェーン レイヤー

4月に開発された重要な機能の一つに、メタデータプラグインがあります。この新しいプラグインはメタデータをキーペアバリューによってブロックチェーン上に保存することを可能にします。既存のブロックチェーンプラグインはメタデータ機能を含むようになり、カスタムデータがキーペアバリューを経由してオーナーが自身のアカウント、モザイク、ネームスペースにタグ付けができるようになります。

私達はブロックチェーンのソフトウェアアップデートユーティリティの設計、開発を始めました。カタパルトがバージョン適用サポートを提供していないため、新たに開発されたプラグインはソフトウェアノードをアップグレードする際に追加の労力が必要になります。この結果、ブロックチェーンのリスタートや全てのデータ喪失の潜在的リスクを負う結果になる可能性があります。これは私たちの公共向けメインネットワークのローンチにおいて望ましくなく、全てのプラグインの開発完了を待つ事はできないため、ブロックチェーンのソフトウェアアップデートユーティリティの設計、開発が必要になりました。

現在のバイナリデータリリースをブロックハイトと結びつける方法の代わりに、プラグインはバイナリーデータのそれぞれのバージョンに紐づけるための通知バージョンを利用します。言い換えると、バイナリーデータの新しいバージョンがリリースされた際に、新たな通知バージョンとその確認者・オブザーバーが追加されます。このように、全てのバージョンが利用可能且ついつでも許可され、スムーズなソフトウェアアップデートが可能になります。必要であれば、以前のソフトウェアバージョンにブロックチェーンに影響や停止する事なく切り戻すことが可能です。ブロックチェーンクライアントは、もしそれが適切なのであれば、バイナリーデータの古いバージョンで動くこともあり得ます。(ノード間でそのようなデータとの連携に関しての側面を考慮する必要はありますが)カタパルトソフトウェアのアップデートはブロックチェーンを経由してアナウンスされます。新しい取引のプラグインはこれに追加されます。現在、ジェネシスアカウントのみがソフトウェアアップデート取引を実施できます。将来的には、ソフトウェアアップデートリリースはプラグインと私達のスーパーコントラクトによって進められる予定です。取引はブロック内でアップデートのインターバルを設定し、そのインターバル内でソフトウェアアップデートが実施されます。アップデートインターバルの間、全てのノードはバイナリコードをアップデートできますが、変更はアップデートインターバルが終わるまで実行されません。これにより、ブロックチェーンがアップデートに影響されずに通常通り機能します。アップデートのインターバルが完了した段階で、古いソフトウェアは新しいバージョンに自動的に書き換えられます。

ブロックチェーンの技術資料はブロックチェーンSDKsが準備でき次第、一緒に公表される予定です。

ストレージレイヤー

前回のアップデート以来、私達の新たなアプローチに対応するためストレージの技術要素を再評価し、結果、コードにいくつかの変更を行いました。重要な変更の一つは一部、ストレージレイヤをブロックチェーンから切り離した点です。以前は、サービスとしてのブロックチェーンプラグインが、評判形成のための継続的なレポート統計に基づいたストレージノードの契約的制約として働くデジタル契約を作成するために使われていました。これは新たなアプローチでも同じですが、評判形成はブロックチェーンとそれほど頻繁なコミュニケーションがなくても開発可能であるため、より独立して稼働することになります。この分離はコアストレージサービスの高稼働に繋がります。

データ 所有証明 (“PDP”) ライブラリへのいくつかの変更も実施されました。ナッツシェル内で、PDPスキームにより、信頼関係が構築されていないサーバーに保存されたデータをもつクライアントが、そのサーバからオリジナルデータを取り返したり、別の場所にデータを移したりする事なしに、そのサーバーが該当データを持っている事を確認する事を可能にします。これは、リモートのサーバーと双方向のプロトコルを使う事による所有証明による確認を生成することにより実現されます。このプラットフォームはA-PDP, CPOR, MAC-SCの三つの主要なPDPアルゴリズムをサポートします。これらについては別の技術ホワイトペーパーで説明される予定です。

私たちはストレージレイヤのためのSDKに関する資料作成を開始しました。現在進行中であり、随時アップデートされます。

最後に、私達はデモサーバーとストレージノード用のクライアントの開発を開始しています。これらは基本的にストレージ参加、相互確認、レプリケーションスキームの確認をデモンストレーションするためのコンポネントになります。一方、クライアントのデモはSDK、もしくはクライアントライブラリがどのようにリモートのデモサーバーノードと連携するかをデモするために使われます。

ストリーミングレイヤ

PSPはストリーミングプラットフォーム、資料、ソフト開発キットを含む二つ目のマイルストーンを達成しました。次のステップはブロックチェーンレイヤへの統合とトークン経済の開発になります。

バックチャンネルのコンソールのデモはこちら: https://cl.ly/f44d36613c1a

完了した重要な成果の一つに、実際のミドルウェアとライブストリーミングが可能なアプリケーションに利用できるSDK開発があります。私達はOS, Android, Linux及びMacで利用できるSDKを持っています。資料については現在、作成中です。

加えて、全てのコアサービスに連動させるため、いくつかのストリーミング技術コンポネントを再開発しました。それらの一つとして挙げられるのは、高度に安全なコミュニケーション経路での帯域に関する確認アルゴリズムを作成した事です。

帯域は常にストリーミングアプリケーションの重要な要素で、ProximaX ストリーミングレイヤもその例外ではありません。ストリーミングノードネットワークでは、消費者が、ある地点からある地点までのデータストリームを提供できる可能な限り最良のノードワーカーを得られるようにするために帯域と評判形成が必要です。ProximaXのストリーミングレイヤでは、ノードが帯域に応じた評判を決定するために使われるタイムタグ付きのデータセットを返す事前確認プロセスにより、帯域統計の提供を求められます。収集された統計は評判スコアの一部として扱われ、顧客にノード提供者として選定される確率に影響するようになります。

詳細は技術ホワイトペーパーのアップデートに含まれる予定です。

ノードテストネットワーク環境とソフトウェア開発キットについて

今年の前半、私達はテストネットワークを開始しました。4月には、ブロックチェーンSDKsの開発と技術資料の仕上げを実施しました。これにより、開発者はテストネットワークにおいて、実証実験を実施することができます。詳細は別途発表されます。

インフラストラクチャと DevOps

DevsOpsチームは、私達のソフトウェアを継続的に提供できるようにするための新たなプラットフォームとツールセットを利用しようとしています。

全ての開発チームからのアップデートと拡張について行くため、私達の主要なCIツールとしてジェンキンス、周知方法としてSlackを選定し、継続的な導入環境を作成しました。チームはSlack上で成功、もしくは失敗した開発に関して周知し、認識を共有し、次のステップに向けたオープンなディスカッションを始めることができます。

継続的な開発は過去数カ月で大幅に改善した分野の一つです。Ansible TowerのオープンソースバージョンであるAnsible AWXを導入しました。クリックするだけで、ソフトウェアバージョンのアップデートと、チェーンのリセット、全てのノードに渡り設定変更をッッxし、アプリケーションを再起動します。過去に一つ一つを手作業で実施していた時に比べ、大幅に効率が上がりました。

DevOps チームはProximaXの開発チームに対し、新たな技術を提供し続けます。現在注力しているのは、Siriusプラットフォームをクラウドパートナーのマーケットプレイスで公表することです。Kubernetesを使用したコンテナオーケストレーションが、メインネットのローンチの際に予想されるノードの拡大に対応するために検証されています。これらのプラッフォームがどのように使われ展開されるかについては今後の記事にてリリースされる予定です。

アプリケーション開発

メインネットに向けてギアを上げているため、コアプラットフォームのチューニングとのパフォーマンスの拡大に多くの時間を割いています。同時に、コア開発ほどは熱心ではないものの、内部アプリケーション開発チームを構築し始めています。

それにも関わらず、私達はProximaXの身元確認ソリューションにおいて勢いを増しています。プロジェクトはある潜在顧客のためのPOCとしてスタートしましたが、個別に市場で販売できる完結したシステムとして開発します。身元確認の管理は膨大な潜在需要があり、ProximaXはこの分野において良い位置につけています。先進的な暗号化及びブロックチェーンのインフラストラクチャにより、エンタープライズが個人情報管理を安全に管理できる極めてパワフルなシステムです。

ProximaX NIS1ウォレットバージョン 2

ProximaX Wallet は再コードされました。バージョン2はよりintuitiveで簡単に使うことができます。私達は現在、実際の商用バージョンがローンチする前のウォレット内のバグの洗い出しに関するバウンティープログラムを進めているところです。

個人情報 管理

完了した重要なタスクの一つとして、ストレージレイヤにバイオメトリックデータを保存することにあります。地理的データをキャプチャしたり、ユーザーのヒエラルキーを作ることができます。新たなユーザーが登録された際、ユーザーのデータの全てもしくは一部がNFCカードに保存されます。ProximaX Siriusプラットフォームと直接通信するNFC リーダを使い、情報が確認されます。

マイクロサービス プラットフォーム 導入

技術チームはAbixenと呼ばれるマイクロサービスプラットフォームの導入を進めています。Abixenは2016年に私が関わったオープンソースプロジェクトで、開発チームがプラグ可能なサービスでエンタープライズレベルかつミッションクリティカルなアプリケーションを迅速に開発できるパワフルなマイクロサービスアーキテクチャです。ProximaX Siriusプラグインを作成する事により、Sirusプラットフォームに直接統合できるアプリケーションを開発する事がで切るようになります。

開発中のアプリケーションのアップデート

  • File It!, Vault 及びNotes -継続してアップグレードと拡張を進めています。オープンあベータテスティングで誰でも参加してバグをレポートする事ができます(適切な報酬が提供されます)
  • ワークフロー エンジン- ワークフロー エンジンのための初の公共向けテスト版がもうすぐリリースされます。ベータテスティングのためのインフラストラクチャを作成している段階です。

Catapult(NIS2) ブロックチェーンエクスプローラーとウォレットアップデート

NIS2) ブロックチェーンエクスプローラーとウォレットを再開発しています。

  • https://bctestnetexplorer.xpxsirius.io – NIS2 ブロックチェーン エクスプローラー
  • https://bctestnetwallet.xpxsirius.io – NIS2 ウェブウォレットt – 開発中です。.新たなウェブインターフェイスがもうすぐ提供されます。

まとめ

  • ProximaX ウォレット バージョン 2 設計と開発
  • ストリーミング技術プラットフォームの完了
  • 技術ホワイトペーパーのアップデートとその他の調査及び設計資料の作成
  • Abixen マイクロサービスプラットフォームのProximaX Siriusプラットフォームへの導入の検討
  • 身元確認プラットフォームへの取り組み
  • ワークフローエンジンへの取り組み
  • インフラストラクチャ展開の自動化
  • Catapultブロックチェーンのメタデータプラグインの紹介
  • ブロックチェーンソフトウェアアップデートのためのプロセス改善への取り組み